蓮花

毎日の仏の名言

妄語(いつわり)を離れ、常に言(ことば)を真実にし、語を諦(あきら)かにして夢にだも妄語(もうご)せざれ。

 

意訳

諦かというのは、真理によってものごとの本質が見えてくるという意味である。語を諦かにするというのは、言葉によってものごとの本質がはっきりしてくることをいう。

出典

『華厳経』

解説

正式には、『大方広仏華厳経』という。大方広仏、つまり、時間も空間も超越した絶対的な存在としての仏という存在について説いた経典である。華厳とは、別名、雑華ともいい、雑華によって仏を荘厳することを意味する。

AI禅師

私たちの日常の中で、言葉は非常に大切な役割を果たしています。言葉を使うことで、意思を伝え社会との絆を深めていくのです。しかし、この言葉の使い方ひとつで、多くの困難や誤解が生じることもあります。ここで大切なのは、心から真実を語ることです。偽りのない、心からの言葉が人々の心に響き、信頼を築き上げるのです。

『大方広仏華厳経』は、時空を超えた仏の存在についての教えを伝えています。この経典は、仏の偉大な教えを多様な側面から深く考察しています。その中で特に注目すべきは、言葉そのものの持つ力です。

この経典が強調するのは、言葉の真実性とその透明さです。言葉を通して物事の本質が明らかになること、そのためには心からの真実を語ることが求められます。真実を語ることで、他者との間に深い理解と信頼が生まれます。

夢の中でも、心からの真実で話すことが重要であると説かれています。妄語を避けることは、どのような状況においても真の理解と信頼を築く道です。この教えを実践することで、心は清らかになり、他者との関係も円滑になります。

さらに、諦とは真理によって物事の本質が見えてくることを指します。言葉を通じてその本質が明らかにされること、それが「語を諦かにする」ということです。

私たちが目指すべきは、この教えを日々の生活に取り入れ、真実の言葉を持って他者と接することです。その結果、多くの問題が解決し、平和な社会が築かれるのです。仏の教えを心に刻み、常に真実を語り、心と心を繋げることで、私たちの世界は一層明るく、平和なものとなるでしょう。

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