人の生を受くるは難く、死すべき者の生命あるも有難し。正法を耳にするは難く、諸佛の出現も有難し

原文

人の生を受くるは難く、死すべき者の生命あるも有難し。正法を耳にするは難く、諸佛の出現も有難し。

意訳

人間として生まれることは希なことであり、死すべき人々に寿命があることも難しい。また、仏の教えを聞くことも、お釈迦様の出現自体も奇跡的なことである。今、自分は0%に近い奇跡的な確率の中から生まれてきて、しかも仏の教えに触れることができた。正しい教えに導かれ、正しい生き方をしたいものである。

出典

『法句経』

解説

『法句経』は『ダンマパダ=真理のことば』ともいい、お釈迦さま自身の言葉を伝える原始仏典の一つ。423の詩が26章にわけて収録されている。

妙機禅師の教え

この世に生を受けること、それ自体が非常にまれであることをまず理解しなければなりません。私たちは広大な宇宙の中で、無数の可能性の中から選ばれて、この世に存在しています。そして、私たちが生き続けることもまた、非常に多くの条件が整わなければ成り立たないことです。病気や事故、その他の危険が多く存在する中で、私たちが健康で生きていることもまた奇跡的なことなのです。

さらに、仏の教義に触れる機会というのも、非常に珍しいものです。歴史を振り返れば、お釈迦様という存在がこの世に現れ、その教えを説くことができたのは、一つの奇跡といえるでしょう。お釈迦様の教えは、真理の言葉であり、その中には心の平和や解脱への道が示されています。これらの教えに出会うことができるというのも非常に有り難いことです。

私たちが今ここで存在し、仏の言葉に耳を傾けることができるというこの瞬間こそが、実に貴重なのです。この背景には無数の偶然と要因が重なっています。ですから、私たちはこの機会を無駄にせず、仏の教えに従いながら、自分自身の生き方を見つめ直すべきです。そして、その教えによって心を浄め、正しい生き方を追求していくことが重要です。そうすることで、私たちはより良い人生を送り、最終的には解脱の境地に到達することができるでしょう。

この『法句経』という古代の経文は、お釈迦様自身の言葉が詩としてまとめられており、その一つ一つが深い意味を持っています。これらの言葉に深く向き合うことで、私たちは心の迷いを晴らし、真理へと導かれるのです。ですから、今この瞬間を大切にし、仏教の教えを心に刻みながら精進していきましょう。それが、私たちがこの世に生を受けた意味であり、真の幸せへの道なのです。

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